ピアスのお悩み全て解決 Q&A - 金属アレルギー編

金属アレルギー編

金属アレルギーを引き起こす原因は何だろう?

金属アレルギーは、体に接触している金属が汗に含まれる塩分などで溶けだして、体内に取り込まれることによって起ります。
でも、この金属アレルギーの症状は、誰でも発症するというわけではないのです。 身につけている金属の種類とその金属を身につける方の体質によって変わってきます。

まず金属の種類ですが、溶けだしやすい金属かどうかというのが重要です。 一般的に、ニッケルやコバルトなどは汗で溶け出しやすい金属として知られており、 そのためこれらの金属による金属アレルギーは発症しやすく、 逆に、チタンの様なほとんど溶けない金属は、もっとも金属アレルギーの症状を起こさない素材として知られています。

次に、ご自身の体質についてですが、ピアスをされる前から金属アレルギーの症状をお持ちの方はけっこう多いです。 これは、歯の治療のときの金属の詰め物が原因だったり、お化粧品に含まれる金属が原因だったりとさまざまですが、 普段から日常的にそのような素材に触れているという事が多いので、誰が金属アレルギーになっても不思議ではないです。

金属アレルギーになりやすい金属はなに?

金属アレルギーになりやすい金属は下の表のような順番で、一番アレルギーを起こしやすい金属はニッケルです。 これは、前に書いた汗に溶け出しやすい金属の順番とほぼ一緒です。
1、ニッケル
2、コバルト
3、スズ
4、パラジウム
5、クロム
6、銅
7、プラチナ
8、亜鉛
9、金
10、チタン
これに対して、プラチナやゴールドは金属アレルギーになりずらい素材と言われていますが、 日常使われる金属で100%の素材のものはほとんどありません。
必ず、別の素材が混ぜられていますが、これは素材を扱いやすくするためです。
純度の高い金属は柔らかいことが多いので、他の金属を混ぜて固くしてあげるのです。

このため、その主な素材では金属アレルギー症状が出ないにもかかわらず、混ぜ物の金属が原因で 金属アレルギーの症状を引き起こす場合があります。
また、最近では金属アレルギーに安心だと言われていた24金でも金属アレルギーの症状を発症する方も増えているようです。

メッキのアクセサリーと金属アレルギー

一般的なメッキ素材のアクセサリーにはメッキの下地には、ほぼニッケルが使われています。
これはニッケルが色合いと密着性に優れているためです。

このため、金メッキのアクセサリーで最初は大丈夫だったけど、だんだんピアスホールの調子が悪いなぁと感じる時は、この表面のメッキがはがれて下地のニッケルメッキと接触してしまってアレルギー症状が出てきたという事も考えられます。

チタンはなぜ金属アレルギーに安心なの?

チタンは、空気に触れるとすぐに酸化して表面に強固な酸化被膜を作ります。 この酸化被膜があるおかげで、純チタンは汗やリンパ液に触れても溶けだすことがないです。 これがチタンが金属アレルギーに安心な理由です。

実は、ステンレスも同じ酸化被膜を作るのでアレルギーには比較的安心です。 ただ、チタンの方がはるかに安定しているのでサージカルステンレスでアレルギーっぽいという方でも 安心してお使いいただけます。

チタンポストにご注意ください。

安価なチタンピアスには「チタンポスト」という表記があります。
これはピアスのポストの部分だけがチタン製で石を止めている爪の部分はチタン以外の材質と言う事です。

このため、チタン以外の素材でアレルギー症状がでることがあります。 注意してくださいね。

よくあるお悩みQ&A

ピアスを差し込んでみたら、出口がわからずあちこち探しているうちにホールを傷付けたようです。

セカンドピアスの時期はピアスホールはまだまだ柔らかく赤ちゃんのお肌のように敏感です。
この時期に、ピアスホールの出口が見つけれない時は、鏡を見ながらピアスホールに対してピアスをまっすぐ差し込んでください。
けっこう簡単にホールを差し込めるはず。
なかなか見つければい時には、ハンドクリームなどを軸の先にちょっとつけて、すべりを良くしてから差し込んでください。
また、ピアスホールを傷つけてしまった場合は傷ついた部分が治るまではホールの抜き差しは控えてくださいね。

ファーストピアスはいつまで?

ファーストピアスを外せる様になるのは、ピアスホールに薄皮が出来て痛みやジクジクなどの分泌物が出なくなってからです。

一般的には6~8週と言われていますが、この時期はけっこう個人差があります。

ご自分で指で耳たぶを触ってみて、ピアスホールの周りに痛みや分泌物が出なくなっていることを確認してくださいね(傷の治りには個人差があるように、ピアスホールの完成にも、やっぱり個人差があります) 。

ただ、この状態はまだピスホールの表面に薄い皮が出来ているだけですのでちょっとしたことで傷がついてホールを傷めることになります。 注意してくださいね。

ピアスはどこで開けるの?

ピアスホールを開ける方法は、大きく分けて2つあります。
一つは、市販のピアッサーを買って、ご自分で開けるかお友達に開けてもらう方法。
もう一つは、病院で開ける方法です。

市販のピアッサーを買って開ける方法は、価格が安い(ピアスホールを開けるピアッサーが2,000円くらい)のと、「ピアスホールを開けたい」と思い立ったらすぐできる気軽さがあります。
ただ、ピアスホールのトラブルの時の対応が難しいので要注意です。

病院で開ける方法も2種類あって、普通の皮膚科で開ける場合と、美容整形で開ける場合があります。
どちらも、健康保険は適用できないので、お値段は同じくらいになります。
そういう意味では、美容整形の方が説明もしっかりしていただけるし、ピアスホールを開ける時もちょっと斜めになってしまうなどのトラブルも避けれるので、個人的にはお勧めです。

セカンドピアス時期のケアは、具体的にどうすればいいの?

セカンドピアスのこの時期は、基本的にはファーストピアスの時と同様に夜もつけたままで過ごします。
ピアスホールの皮膚が厚くなってしっかり安定するまで、寝るときも、お風呂でもつけたまま過ごしてください。

セカンドピアスに移行してから、最低1ヶ月間はつけたままで過ごしましょう。
セカンドピアスの期間に違うピアスを楽しみたい方は、ピアスホールに負担がかからないようできれば、2週間に1回程度の交換にしてください。

ピアスをはずしたり付けたりする交換の時は、一番ピアスホールに負担がかかるのでできるだけ慎重に、慎重に。
また、この付け替えのときは、ピアスのお掃除の絶好のチャンス!
つけっ放しだとピアスに皮脂や垢がついているのでお掃除しちゃいましょう。
はずしたピアスは軸を洗って(またはティッシュでふき取り)くださいね。

ファーストピアスからセカンドピアスに付け替えるタイミングはいつ?

ファーストからセカンドピ移行する時期がいつかは個人差があるのでなかなか判断できないです。できればピアッシングから2か月は待ちましょう!
次に、ファーストピアスの状態で、ピアッシングした耳たぶを観察してみてください。
「じくじくした汁が出ていないか」「外から見てホールの傷が直っているか」「くるくる回してみて違和感が無いか」「痒み、痛みなどがないか」を確認してみてください。まだピアスホールが出来上がっていないのに急いでセカンドピアスに移行してしまうと、金属アレルギーの原因になることが多いです。しっかりホールが落ち着いたことを確認してから、セカンドピアスに移行してくださいね。

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